MENU

混沌の中の美学

映画をを観る楽しみの一つとして、主人公が暮らす部屋だ。

キャラクター像をよりよく表す方法のひとつで、とても凝っている作品も多い。
意外にも私が好きなのは、きれいに片付いた部屋よりも多少乱雑で生活感のある部屋がいい。

たまたま今ノッティングヒルの恋人を観ているけど、冴えない主人公が変わったルームメイトと住んでいる部屋の中がまさにそう。服はその辺に散らかってるし、ヘンテコなものもたくさんある。テーブルには食べ残し、キッチンのシンクには洗ってない皿が重なってる。
でもそれは実はとても考え抜かれた混沌だから美しく見えるのかもしれない。
映画のセットだけあってプロによって考え抜かれていて、乱雑ななかにも統一感があり、テーマが見えるのが面白いのかな。
ただの散らかりじゃない、哲学や熱意のある散らかり。

趣味が高じてモノがいっぱいある部屋があるけど、これも実は嫌いじゃない。なんというか、一貫した混沌がそこにあるからよね。私はモノを集めたり趣味の物がたくさんあるわけではないけど、料理が好きな人のキッチンに道具がいっぱいあるのはいいし、植物で埋め尽くされた部屋も、採集した蝶が壁中にあっても。

部屋ってよくも悪くも自分の写し鏡なのだと思う。自分の内面を空間まで拡張している、それができるのが自分の部屋というものだと思う。だからこそ、乱雑で混沌としていても、その人となりがわかる部屋が好きなのかもしれない。

部屋は自分の好きの追求で、自分を投影して、自分と共鳴しあうことができる。自分の好きなもの、空間に囲まれることで、より自分を知ることができると思っています。

俳優さんが何度も何度もいろいろな人から自分自身についてインタビューを受け続けて確固たる個性が出来上がっていくのと同様に、自分自身に何が好きか、何を選ぶのかを問いかけながら部屋を作っていく作業は、自分というのがどんな人なのかを知る手段じゃないかと思う。

その人が暮らし、その”人となり”をよく表す部屋。そんな部屋が私は好きだな。
みなさんはどうですか?

ではでは、みなさんの暮らしのヒントになりますように。
ハバグッデイ。


よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

こころ からだ 整う シンプルライフ シンプルマインド
30代シングルマザーが目指す東京シンプルライフ

目次