誰にでも生活のどこ/なにに比重を置くのかってあると思います。
私の友人は、食べることが大好きで外にも食べに行くし、自宅でもおいしい料理を品数豊富に作ります。それが毎日の楽しみだと言っています。
別の友達はアドレナリンが出るのが好きだと言って、ジムに行っては自分を追い込んでいるそうです(笑)はたまた、毎週キャンプに行って英気を養っているという友達もいます。
さて、私は何に重きを置いているかというと、自分の巣をせっせと整えることです。
私はハムスターを飼っているのですが、彼と似てるなと思います。ハムスターは自然では土の中に穴を掘ってくらしていて、巣の中は食料保存庫、寝床、トイレなど几帳面に用途を分けていますが、彼らは自分の好きなように巣を整えるのが日々の日課のようです。
たまの掃除でケージがきれいにされてしまうと、そのあと忙しそうにおがくずを詰めなおしたり、キッチンペーパーをほぐして寝床に溢れさせます。鳥もそうですが、その鳥によって好みの巣の材料が違ったりして、全部針金ハンガーで巣を作ったカラスもいるそう。
話は少しそれましたが、私もそうです。自分が最大限心地が良くなるように巣=部屋を整えるのが趣味です。
度々触れていますが、私はHPSの傾向があるのと、メンタルヘルスの波に付き合いながら生活しています。
メンタルヘルスの波とは、おそらく双極性障害Ⅱ型で、ここ何年も気分の変調に悩まされてきました。診断こそはまだですが、処方薬を飲んでいます。
双極性障害は一昔前には躁うつ病と呼ばれていたもので、気分の浮き沈みの症状があります。
私の場合、うつで3回ほど休職している時期があって、その経過から現在は双極性障害の疑いになっている状況です。
休職に至るときはかなりしんどい時で、何もできなくなるような状態ですが、それ以外の時期でも気分の沈みが起こり、そのたびに心療内科や精神科にお世話になるような感じでした。
双極性障害はⅠ型とⅡ型があって、Ⅰ型の方は躁(ハイテンションなど)が顕著で、診断がはっきりとしますが、Ⅱ型の方は躁の出現が軽くて本人も周りも気づきにくいのが特徴なので、大抵は気分が落ち込んだときだけ病院にかかり、うつと診断されてしまうので診断が遅れるそうです。何年~十数年もかかってⅡ型の診断に至ることがほとんどということ。
そんなわけで、私は日々自分の心身に関しては常に気にしていないといけない状況です。
それの最もわかりやすい指標となったのは、部屋の状態でした。
部屋が散らかる心理~部屋の乱れは心の乱れ?~でも書きましたが、部屋=自分の空間というのは如実にその人の心理や思考状態を表すと思うんです。
そして、相互に影響しあっているんですね。気持ちが落ち込んで何もする気が起きない>部屋が散らかる>散らかった部屋をみてさらに落ち込む、、のループとかですね。
私の場合、これにはまってしまってしまうと危機的状況に陥ります。シングルマザーですから毎日働いて、息子の世話をしなくてはなりません。
そのため、自分のココロを平穏に、ピースフルに保っていくには片付けはもちろんのこと、自分の居心地の良いように仕立てることにも気持ちを注いでいます。視界にあるものは、自分のココロ(脳)に反射してくるからこそ、空間からはいい影響を受けたいものです。
北欧のヒュッゲという文化がありますが、それがよく表していると思います。
北欧諸国は日照時間が少ないことからうつを発症することが多いと聞いたことがありますが、長くて暗く厳しい冬をどう乗り越えてきたか、そこで生まれた知恵の結晶がヒュッゲとかフィーカですよね。
暖炉にキャンドルの優しい光、柔らかなブランケットや優しい質感を持つ家具の数々。人とあたたかい室内に集ってコーヒーとおやつで団らんする。
そこには人のメンタルを安定させる作用がふんだんに盛り込まれています。日本にも厳しい冬がありますし、真面目で悩みやすい気質もあって北欧文化は共感できることがたくさんです。
やっぱりココロと空間というのは作用し合っている。みんなが私のようにメンタルについて問題があるわけではもちろんありませんが、自分にとっていい部屋づくりができれば、相乗効果で自分をよりよいいい状態にできるんだと思います。簡単に言えば気持ちが上がる部屋ですね。
何も部屋のタイプは”落ち着く””穏やか”じゃなくてもいいと思います。カラフルで刺激的な部屋が楽しい気分にさせてくれる!という人もいますよね。
私がシンプルに、かつ好きなものに囲まれながら部屋を整えるにはこんな理由がありました。
みなさんはいかがでしょうか。
ではでは、みなさんの暮らしのヒントになりますように。
ハバグッデイ。
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